鈴尾は震災後、被災地でのボランティア活動を契機として、2011年より「3がつ11にちをわすれないためにセンター」の活動に参加。宮城、岩手、福島の沿岸部に通い記録活動をおこなってきた。これらの沿岸部は、地図の上ではひと続きの海岸線であるが、当然そこには異なる時間が流れている。作者は本作において、人々の言語化された災害の体験談をそのまま記録し伝えるのではなく、失ったものや壊れたものを取り戻そうと作業する人々の姿を記録し、その記憶の蓄積の中より、人々の顔や目、雰囲気から立ち現れる固有の物語を残そうと試みた作品である。
東日本大震災から1年間、岩手県大槌町から福島県南相馬市に至る東北の沿岸部を巡り、その風景とそこに生きる人々の姿をとらえた映像記録。