Small Fish
藤幡正樹+古川聖+ウォルフガング・ミュンヒ
プロフィール
藤幡正樹
メディアアーティスト
メディアアートのパイオニアとして、1980年代にCG作品《Mandala1983》、《MIROKU_Maitreya》をSigGraph等で発表して話題となる。その後コンピュータによる彫刻作品《Geometric Love》、《Forbidden Fruits》を経て、90年代にはインタラクティブ作品《Beyond Pages》を発表、同作品は98年にドイツ、カールスルーへのZKMに収蔵される。96年に《Global Interior Project #2》が、オーストリア、リンツのアルス・エレクトロニカ・フェスティバルで日本人初のゴールデン・ニカを受賞。1992年の《生け捕られた速度》から2012年の《Voices of Aliveness》へと続く「Field-Works」シリーズは、動画にGPSによる位置情報を付加することで仮想空間と現実空間をつなぎ、記録と記憶の新しい可能性を実験し続ける作品群であり、評価が高い。2016年には、70年代から現在までの主だった作品をARを使って見ることのできるアーカイブ本《anarchive #6 Masaki Fujihata》をフランスで出版。現在は、記憶とアイデンティティをテーマにし、フォトグラメトリーとARで記録を再現するプロジェクト《BeHere》を香港で推進中。
2015年に東京藝術大学を早期退職。2017年はリンツ芸術大学、2018年は香港バプティスト大学の客員教授。

古川聖
音楽家/作曲家
1959年東京生まれ。東京およびドイツ在住。ベルリンおよびハンブルクの音楽アカデミー(ドイツ)でイサン・ユン、ジェルジ・リゲティのもとで作曲を学ぶ。1991年スタンフォード大学(USA)の客員作曲家。カールスルーエのZKM(ドイツ)のアーティスト・イン・レジデンス。ジーメンス・プロジェクト奨学金(1992年、1993年)、北部ドイツラジオ音楽賞(1994年)など多くの賞を受賞。2000年、アルス・エレクトロニカ(オーストリア)で「SMALL FISH TALE」初演。2001年「Bubbles」がZKMコレクションとなる。2000年より東京芸術大学先端芸術表現科助教授(2008年~准教授、2013年~教授)。

ウォルフガング・ミュンヒ
メディアアーティスト/エデュケーター
シュトゥットガルト国立美術大学(ドイツ)とウィーン応用美術大学(オーストリア)で美術を学び、1996 年からドイツのカールスルーエの ZKM を拠点に活動する。その間、インタラクティブな情報システム「パノラミック・ナビゲーター」などソフトウェアの開発や「アート・インタクト」、「デジタル・アーツ・エディション」といったシリーズの制作をおこなう。
インタラクティブ・メディアについての講義を、メルツ・アカデミー(ドイツ/1997年)、香港アートセンター(香港/2003年)、ラ・サール美術大学(シンガポール/2003年)でおこない、アルス・エレクトロニカセンター(オーストリア/2001年)、ZKM(2002年)、情報科学芸術大学院大学[IAMAS](大垣/2003年)でのアーティスト・イン・レジデンスに参加。発表したインタラクティブ・インスタレーション作品は、欧米やアジアの多数の国際的なメディアアート展で紹介されている。2004年からはラ・サール美術大学(シンガポール)メディアアート学部の学部長を務める。
