1978年生まれ。東京都出身。高校卒業後、東京工業大学生命理工学部生体機構学科に入学。在学中は生物学について学ぶ傍ら、音楽好きが高じてダブやロック、テクノなどのライブイベントに週2〜3回のペースで足を運ぶ。所属していたサークル(茶道部)の先輩だった石橋素(エンジニア/アーティスト)が、大学卒業後に岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー(IAMAS)に入学したことをきっかけに、自らも大学卒業後に同アカデミーへ入学。在学中はコンピューターを使った美術作品の制作について学び、その中で美術家やデザイナーなど、それまでに触れたことのない分野で活躍する人々と出会う。
同アカデミー卒業後の2003年4月、YCAMの開館準備室に音響エンジニア/プログラマーとして着任。この時点では劇場での仕事経験がなかったため、開館までに世田谷パブリックシアターでの研修など、音響機材・設備の使用法の習得に励む。同年11月の開館以降は、展覧会や公演など主催事業全般の音響のプランニングやセッティング、オペレーションのほか、委嘱作品の制作に必要なプログラミングを担当。その後、YCAMの組織体制や活動の変化に伴い、2005年ごろからYCAMが発表する委嘱作品における技術面のディレクションへ業務内容が移行する。
2009年9月、文化庁新進芸術家海外研修制度でニューヨークへ渡り、1年間滞在。アーティスト/プログラマーのザッカリー・リーバーマンのもとで、オープンソースの視線検出ソフトウェア/ハードウェア「EyeWriter 2.0」の開発に携わるなど、オープンソースによるクリエイティブ・コーディングの最先端に触れる。帰国後は、主にYCAMの研究開発プロジェクト全般のディレクションを担当。インターラボを今よりもさらに開かれた「実験場」へと発展させ、市民をはじめ多くの人々を巻き込みながら高い創造力を発揮できるよう、現場仕事からマネージメントまでさまざまなアプローチを試みている。
2003年4月〜2023年7月