「砂の器」公開50周年記念
松本清張原作映画特集
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昭和30年代、映画は最盛期を迎え、やがてテレビが登場し、大衆文化が開花した時代。その時代を牽引したのが松本清張だった。原作の映画化は30本を超え、テレビドラマ化の人気も継続中である。松本清張の代表作の一つ「砂の器」は1960年5月17日より1961年4月20日にかけて新聞連載され、同年に刊行された。そして構想から14年後の1974年、松本清張から高い評価を得ていた脚本家・橋本忍、映画監督・野村芳太郎のコンビに、脚本として山田洋次が加わり、ようやく映画化され公開に至る。松本清張をして「この映画は原作を超えた」と言わしめた邦画史上に燦然と輝く名作は公開から今年で50年になった。「砂の器」ほか、松本清張の原作を映画化した全10作品を通じて、昭和史をスリリングに紐解くー。
35ミリフィルム上映(「影なき声」除く)
上映作品10作品
作品上映
点と線
作品上映
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点と線
冬の博多郊外、香椎湾の海岸の岩の上で男女の遺体が発見される。遺体の身元は官僚の課長補佐と赤坂の料理割烹の女中であった。検証の結果、合意の上の心中とされるが、遺留品に疑問を持った刑事が独自で捜査を始める―。完全犯罪のアリバイを追求する本格的サスペンス映画。
1958年/日本/85分/配給:東映
監督:小林恒夫
脚本:井出雅人
原作:松本清張
音楽:木下忠司
出演:南廣、山形勲、高峰三枝子、加藤嘉、志村喬、堀雄二、河野秋武、成瀬昌彦
作品上映
砂の器
作品上映
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砂の器
東京・蒲田にある国鉄の操車場内で扼殺死体が発見された。身元不明で捜査は難航するが、前夜に蒲田駅前のバーで被害者が若い男と酒を飲んでいた事が判明。二人の間には「カメダ」という言葉が交わされていて…。美しい四季折々の風景と共に、人間の逃れられない宿命を描いた傑作。
1974年/日本/143分/配給:松竹
監督:野村芳太郎
脚本:橋本忍、山田洋次
原作:松本清張
音楽監督:芥川也寸志
作曲:菅野光亮
出演:丹波哲郎、森田健作、加藤剛、加藤嘉、島田陽子、山口果林、緒形拳、佐分利信、渥美清
作品上映
影なき声
作品上映
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影なき声
新聞社で電話交換手をしていた朝子は、電話のかけ間違えから偶然にも強盗殺人犯の声を聞いてしまう。事件は未解決のまま三年が過ぎ朝子も主婦になっていたが、いまだにあの声に悩まされていた。ある日夫の上司の声があの時の声と酷似していることに気付き…。短編の「声」を映画化した恐怖のサスペンス。
1958年/日本/92分/配給:日活
監督:鈴木清順
脚本:秋元隆太、佐治乾
原作:松本清張
音楽:林光
出演:二谷英明、南田洋子、金子信雄、高原駿雄、宍戸錠、芦田伸介、内藤武敏、近藤宏、柳谷寛、小園蓉子
作品上映
霧の旗
作品上映
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霧の旗
松本清張の同名小説を橋本忍が脚色し山田洋次が監督した。貧しさゆえに、殺人事件の容疑者として逮捕された兄の弁護を断られた妹が起こす復讐劇を描く。倍賞千恵子が能面のように無表情で、復讐に燃える主人公を熱演。1977年には山口百恵主演で再映画化された。
日本/1965年/111分/配給:松竹
監督:山田洋次
脚本:橋本忍
撮影:高羽哲夫
音楽:林光
出演:倍賞千恵子、露口茂、滝沢修、新珠三千代、清村耕次、川津祐介
作品上映
わるいやつら
作品上映
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わるいやつら
総合病院の院長・戸谷は名医と言われた父の死後は女遊びに明け暮れ、妻とも別居していた。資産のある女達からまきあげた金で病院の赤字を埋める戸谷は、次第に悪女たちに惑わされ自らも落とし穴へはまっていく―。医者の権威を利用して犯罪に手を染める医師と、その人間関係を描く長編作。
1980年/日本/129分/配給:松竹
監督:野村芳太郎
脚本:井出雅人
原作:松本清張
音楽:芥川也寸志
出演:片岡孝夫、松坂慶子、梶芽衣子、藤真利子、藤田まこと、緒形拳、宮下順子、神崎愛
作品上映
けものみち
作品上映
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けものみち
女中勤めの民子は、客のホテル支配人・小滝に誘われ、病で寝たきりの嫉妬深い夫を事故にみせかけて殺害する。翌日からは小滝の紹介で体の不自由な富豪老人の世話をすることになるが…。男たちの情欲と陰謀が渦巻く世界に自らの意志で落ちてゆく女の、妖しくも狂おしいサスペンス大作。
1965年/日本/140分/配給:東宝
監督:須川栄三
脚本:白坂依志夫、須川栄三
原作:松本清張
音楽:武満徹
出演:池内淳子、小林桂樹、小沢栄太郎、黒部進、伊藤雄之助、池部良、中丸忠雄、土屋嘉男、森塚敏
作品上映
ゼロの焦点
作品上映
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ゼロの焦点
東京の広告会社に勤める憲一は、新婚7日目に金沢へ出張しそのまま消息を絶った。妻の禎子は調査に乗り出すが、夫が金沢在任中の下宿すら所在不明だった。やがて憲一が昔巡査の風紀係だったことが判明し、そこから意外な事実が明らかになる。北陸を舞台に人間の孤独と寂しさをスリリングに描いた傑作。
1961年/日本/95分/配給:松竹
監督:野村芳太郎
脚色:橋本忍、山田洋次
原作:松本清張
音楽:芥川也寸志
出演:久我美子、高千穂ひづる、有馬稲子、南原宏治、西村晃、沢村貞子、加藤嘉、穂積隆信
作品上映
鬼畜
作品上映
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鬼畜
妻と印刷屋を営む宗吉は、愛人の菊代との間に3人の隠し子がいた。しかし経営が傾き手当を貰えなくなった菊代は子供3人を宗吉に押し付けて蒸発。妻に責められる生活を送るうち宗吉は恐ろしい考えを思いつく。大人と子供の世界を比べながら、切っても切れない親子の絆を描いた異色のドラマ。
1978年/日本/110分/配給:松竹
監督:野村芳太郎
脚本:井出雅人
原作:松本清張
音楽:芥川也寸志
出演:岩下志麻、緒形拳、小川真由美、岩瀬浩規、大滝秀治、加藤嘉、田中邦衛、蟹江敬三
作品上映
疑惑
作品上映
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疑惑
富山県新湾岸埠頭で車が海中に転落し、乗っていた地元財閥の白河は死亡、後妻の球磨子は助かった。前科4犯のうえ、夫に多額の保険金をかけていた事から球磨子は逮捕される。彼女を担当する女性弁護士・佐原と球磨子は対立しながらも法廷に臨むが…。正反対の女同士の確執を軸に描くサスペンス。
1982年/日本/127分/配給:松竹・富士映画
監督:野村芳太郎
脚本:古田求、野村芳太郎
原作・脚色:松本清張
音楽:芥川也寸志、毛利蔵人
出演:岩下志麻、桃井かおり、鹿賀丈史、柄本明、小林稔侍、仲谷昇、丹波哲郎、山田五十鈴
作品上映
迷走地図
作品上映
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迷走地図
政権を担う改憲党内で寺西は次期総理の座が確実視されていたが、現首相の桂が続投の意思を見せ、政権争いは激しさを増す。妻の文子と秘書の外浦に支えられ、寺西は他派閥の協力獲得に奔走する中、外浦が突然辞意を表明し…。あることがきっかけで首相候補のもくろみが崩れていくさまを描く。
1983年/日本/136分/配給:松竹
監督:野村芳太郎
脚本:古田求、野村芳太郎
原作:松本清張
音楽:甲斐正人
出演:勝新太郎、岩下志麻、松坂慶子、渡瀬恒彦、いしだあゆみ、津川雅彦、伊丹十三、寺尾聰、早乙女愛
開催イベント
トークイベント「映画「砂の器」ができるまで」
※24日(日)「砂の器」チケット購入者対象。イベントのみの参加不可。あらかじめご了承ください。
登壇者
トークイベント「松本清張とエドガー・アラン・ポー ー世にも奇妙なヴィジュアル系作家 ー」
登壇者
上映/イベントスケジュール
上映期間:2024年11月20日(水)〜12月1日(日)
日付 | 時間 |
上映作品 イベント |
11月20日(水) | 10:30〜12:02 |
影なき声 |
11月20日(水) | 12:35〜14:00 |
点と線 |
11月21日(木) | 10:30〜12:21 |
霧の旗 |
11月21日(木) | 12:55〜15:04 |
わるいやつら |
11月22日(金) | 10:30〜12:20 |
鬼畜 |
11月22日(金) | 12:50〜15:10 |
けものみち |
11月23日(土) | 10:30〜12:37 |
疑惑 |
11月23日(土) | 13:10〜15:26 |
迷走地図 |
11月24日(日) | 10:30〜12:53 |
砂の器 |
11月24日(日) | 13:00〜14:00 |
トークイベント「映画「砂の器」ができるまで」 関連イベント |
11月24日(日) | 14:30〜16:05 |
ゼロの焦点 |
11月27日(水) | 13:30〜15:21 |
霧の旗 |
11月27日(水) | 15:50〜18:06 |
迷走地図 |
11月28日(木) | 10:30〜12:37 |
疑惑 |
11月28日(木) | 13:05〜15:28 |
砂の器 |
11月29日(金) | 10:30〜12:05 |
ゼロの焦点 |
11月29日(金) | 12:30〜14:20 |
鬼畜 |
11月29日(金) | 14:25〜15:25 |
トークイベント「松本清張とエドガー・アラン・ポー ー世にも奇妙なヴィジュアル系作家 ー」 関連イベント |
11月30日(土) | 12:40〜14:12 |
影なき声 |
11月30日(土) | 14:40〜17:00 |
けものみち |
12月1日(日) | 12:50〜14:15 |
点と線 |
12月1日(日) | 14:40〜16:49 |
わるいやつら |
作品が見つかりませんでした。 |
チケット情報
料金
当日
- 一般
- 1,300円
- any会員
- 800円
- 特別割引
- 800円
- 25歳以下
- 800円
備考
チケットは当日券のみ。館内2階・スタジオC受付にてご購入ください。
特別割引は、シニア(65歳以上)と障がい者および同行の介助者が対象となります。
基本情報
上映期間 |
2024年11月20日(水)〜12月1日(日) |
上映作品 | 10作品 |
関連イベント | 2イベント |
チケット情報 | 有料 |