家賃一万円のアパートに住み、8mmカメラを片手に映像制作を始めた男。彼は面白いものを作りたいと思うが、うまくいかず、単身カンボジアに行って撮影を試みるも、家族からも手厳しい批判を受けてしまう。そして、彼は自我をぶち壊すべく、より過激な映像制作に挑んでいく。

大学構内の学生会館で過ごしている男にとって、向かいにある新築の校舎は馴染めない。ある日、自分の先祖が海賊であると思い込んだ男は先祖に思いを馳せ、新築の校舎に果敢に飛び込んでいく。真利子監督が、廃れゆく学生会館と8mmフィルムへのオマージュを描いた作品。

ある強盗事件に関係した青年が、奪った車で国道を彷徨い続ける。やがて疲れた彼は、夜の浜辺に車を止め、車内で練炭に火をつけるのだった。その一方で、この浜辺では、アイドルグループがプロモーションビデオの撮影に訪れていた...。
タイトルのNINIFUNIとは、2つであって、2つではないものをさす仏教用語に而二不二（ににふに）から