1976年生まれ。シンガポール出身。Nanyang Polytechnics(南洋理工学院/シンガポール)で製造エンジニアリングを学び、卒業後はシンガポール空軍にエンジニアとして勤務。その後、LASELLE College of Arts(ラサール芸術学院/シンガポール)に入学し、広告やグラフィック・デザインをはじめとする「デザイン・コミュニケーション」を学ぶ。
卒業後の2000年、友人の紹介でシンガポール・アート・フェスティバルにおけるモノローグ公演「The Coffin is too big for the Hole」のスタッフとなる。2004年にはシンガポールの舞台芸術センター「エスプラナード」のスタッフに着任。プロダクション・マネージャーとして、同センターが主催するフェスティバル等で100作品以上の制作に携わるとともに、ローカル/グローバルを問わず多数のフェスティバルとの協働をおこなう。その中で、作品のクオリティーや劇団が持つ世界観の表現に妥協することなく、観客と制作チームの期待に応えるよう努めるとともに、新鋭の若手劇団員たちの教育にも尽力する。
2009年、日本政府の「21世紀東アジア青少年大交流計画(JENESYSプログラム)」の一環として国際交流基金がおこなった「次世代リーダープログラム」で来日し、YCAMのインターンシップに参加。舞台芸術とメディア・アートにおける制作プロセスについて調査した。この時、収益や動員数よりも、教育や議論を促すことに主眼を置いたYCAMの作品づくりに衝撃を受ける。
2012年9月、YCAMのスタッフに着任。展覧会や公演など主催事業全般のプロダクション・マネージメントを担当。YCAMでの作品制作や研究開発をさらに活発にするため、様々な要因が相互に関与するYCAM内の制作環境の改善について検討を重ねるとともに、YCAMが世界中のプロフェッショナルたちの期待を集める先端的なメディア・アートセンターとなることを夢見ている。