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左側に気をつけろ

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郵便配達の学校

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のんき大将<カラー版>

Select CINE TECTONICS=9 『ジャック・タチ監督特集「左側に気をつけろ」「郵便配達の学校」「のんき大将<カラー版>」』

日付/時間 :
2010-02-25 (木)13:30
2010-02-27(土)16:00
場所 :
スタジオC /
料金 :
一般700円  *当日、スタジオC受付にてご購入ください
回数券(4回)2,000円 *1月より1F事務室チケットカウンター、シネマ開催時のスタジオCにて販売予定。

各回入替制/先着100名

■「左側に気をつけろ」
SOIGNE TON GAUCHE
1936年/12分/フランス/モノクロ
監督:ルネ・クレマン
脚本:ジャック・タチ
出演:ジャック・タチ、マックス・マルテル
プロボクサーの相手をすることになったロジェ。ボクシングをしたことがない彼は様々な手をつかって応戦するのだが・・・。ゴダールの「右側に気をつけろ」(86年)にオマージュを捧げられている作品。


■「郵便配達の学校」
L' ÉCOLE DES FACTEURS
1947年/13分/フランス/モノクロ
監督・脚本: ジャック・タチ
撮影:ルイ・フェリックス
出演:ジャック・タチ、ポール・ドゥマンジュ
 郵便配達をスピーディーに行う授業を受けた配達人が巻き起こす珍事件。タチの監督デビュー作。


■「のんき大将」<カラー版>
JOUR DE FÊTE
1994年(モノクロ版:1949年 パートカラー版:1964年)/80分/フランス/カラー
監督:ジャック・タチ
脚本:ジャック・タチ、アンリ・マルケ
撮影:ジャック・メルカントン
出演:ジャック・タチ、ギィ・ドゥコンブル
映画でアメリカ式のスピーディな郵便配達法を観た配達人が、それを実践しようとして巻き起こす珍騒動。タチの長編映画、初監督作品。
 

タチの光学的冒険
ジャック・タチの「プレイタイム」のラスト直前、タチ扮するユロ氏と絡む若い女性が乗り込むバスが出発すると、バスの向かいのショップのガラス窓がくるりと2回ほど半転して光が強烈に反射し、バスとともに画面が一変するショットが差し込まれる。と、途端にどこからともなく歓声が沸き上がる。日常的でありながら、映画史においても類いまれなこの美しいショットは、タチの映画がきわめて光学的な関心、それも面的な反射の光学性から生まれていることに思い至るだろう。
パントマイム出身の役者でもあった、タチ自身が演じる無口のユロ氏独特のオフビートな仕草のユニークさは、面的光学造形として緻密に考え抜かれたショットの平面パノラマの中に、奇妙なサウンドと同時に挟み込まれることによって、その誰にも真似のできないリズムと運動を生み出していたのだ。タチにおいては、窓やドアは、物語の敷居的なやり取りの装置だけでなく、反射や透過という光学的な空間変化を担う重要な契機となる。あの広大で、水面のようにつるつるな床面やウィンドウを映像的に作り出したいばかりに、完璧主義者のタチは「プレイタイム」において、撮影シーンのセットとなるビルや道路など、壮大な都市全体を映画のためだけに構築させ、70ミリ6トラックサウンド撮影を採用した。まさに夢のための映画である。今回は、関連する短編も含めたタチの代表作を、「プレイタイム」への道程として鑑賞することができる絶好の特集である。