Semitra Exhibition "tFont/fTime"
セミトラ インスタレーション展
- 日付/時間 :
-
2009-09-19 (土)-2009-10-25 (日)10:00-19:00
2009-11-07 (土)-2009-12-28 (月)10:00-19:00
2010-01-04 (月)-2010-01-10 (日)10:00-19:00
- 休館日 :
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火曜日(祝日の場合は翌日)
12月29日(火)-1月3日(日)年末年始のため全館休館
※10月26日(月)-11月6日(金)は、 展覧会のみ臨時閉場いたします。 - 場所 :
- スタジオB / ホワイエ / 2Fギャラリー、中央公園ほか /
- 料金 :
- 入場無料
-
※9月19日(土)は、12:00より展覧会を一般公開いたします。
"tFont/fTime" 特設webサイト
卓越したメディア感性と技術を発揮するクリエーター集団「セミトラ」、初の個展。「フォントにおける時間」をテーマに、YCAMの展示空間+WEBで作品を展開。
2003年の設立以来、ウェブデザインから、グラフィックス、インタラクティブデザインまで、メディアテクノロジーの最新形とデザインの領域をクロスオーバーさせるクリエイター集団「Semitransparent Design(セミトランスペアレントデザイン)」。
YCAMでは、ここから生まれたアートユニット「Semitra(セミトラ)」による新作個展「tFont/fTime(ティーフォント・エフタイム)」を開催します。
様々なコマーシャルウェブサイト、映像広告やディスプレイをはじめとした広告媒体(デジタルサイネージ)で注目される彼らのデザインワーク。本展では、フォント(文字書体)デザインに着目し、時間によってフォントが変容していくユニークなアイデアの新作を発表します。展示空間とともにウェブサイトからも観客が参加できるインスタレーションが展開します。
文字×時間のデザイン
つねに変化し続けるフォント、その姿をインスタレーションとウェブサイトで発見する
本展では、フォント(文字書体)デザインに着目し、時間によってフォントが変容していくユニークなアイデアの新作を発表します。時間をもったフォント「tFont」とフォントをもった時間軸「fTime」による新作インスタレーション4作品(スタジオB)を中心に、それらをネットワークや映像中継によって加工/創作するフォントデザインの展開もご覧いただくことができます。さらに、会期中にはYCAMを彩る大型サインが館内・外に出現します。文字×時間のデザインが、YCAMのところどころに遍在し、現実空間と情報空間のリンクを介して、会期中、常に変化し続けるフォントスケープ(文字風景)を体感することができます。
ウェブサイトで展示会場を見ながら、作品に参加
YCAM館内・外12ヵ所と、ウェブサイトから楽しめる展覧会。
「tFont/fTime」とは、「時間フォント/フォント時間」をあらわし、フォントが時間によって変化していくプロセスを視覚化する新しい発想から、文字デザインを探求するこころみです。
特設ウェブサイト/専用アドレスからメッセージを投稿すると、その文字は、作品へと展開され、YCAMの展示会場に出現します。オリジナルフォント「tFont」として表示されるほか、時間軸「fTime」となって、鑑賞者のアクションや、カメラ、モニタといったメディアを通すことで、そのメッセージが加工されていきます。さらに、ウェブサイトからも、中継映像を見ることができ、会場でのフォントの変容を、文字の風景として見ることができます。YCAMのスタジオBでは、4作品の新作インスタレーション、さらに、ホワイエや中央公園など、館内・外では、それらをフォントスケープ(文字風景)として展開する作品を合計12ヵ所で楽しむことができます。それぞれの展示作品は、鑑賞者のアクションやメッセージの投稿などのデータを共有しており、それらはフォントの形状や照明の色彩として、様々な作品に影響していきます。
※時間をもったフォント=tFont(時間フォント) フォントをもった時間軸=fTime(フォント時間)
"tFont/fTime"作品一覧(新作/ YCAM委嘱作品)
01. Movable Type(スタジオB)* ネット中継あり
02. Typesetting(スタジオB)* ネット中継あり/メッセージ表示
03. California Job Case(スタジオB)* ネット中継あり
04. No Flash Photography Allowed(スタジオB)* ネット中継あり/メッセージ表示
05. LCD/CRT(ホワイエ)*
06. No Flash Photography Allowed プロジェクション(ホワイエ)*
07. 巨大サイン LED(ホワイエ) メッセージ投稿により変化
08. 巨大サイン 立体彫刻(中央公園)
09. 「tFont」写真展示(2 階ギャラリー)
10. スタジオB中継映像プロジェクション(2Fエレベーター横)*
11. Semitransparent Designドキュメント映像展示(BIT THINGS)
12. 操作用コンピュータ(BIT THINGS) ネット中継表示
* サーバーによって文字の形状(劣化)の情報が共有され、連動している作品
<主な展示作品>
01. Movable Type(ムーバブル・タイプ/活字)

音楽のように再生するフォント
会場に並んだ6台のターンテーブル。レコードを再生すると、前面に位置するスクリーンには、アルファベットが順番に表示されます。鑑賞者は、ターンテーブルを操作し、スクラッチなどのDJテクニックを利用しながら、文字の形状に変化(歪み)を加え、その様子を映像と音で楽しむことができます。時間の方向を操ることで、音楽や動画のように時間軸上で再生されるフォントデザインが展開されるのです。
また一方で、展覧会の開館から閉館までの間、文字は再生が繰り返されることによって、次第に劣化していきます。ターンテーブルの再生と操作によって、身体と文字とが瞬間的に関係する「歪み」、そしてサーバーによるもうひとつの時間軸が生む「劣化」。本作では、鑑賞者によって操作される実時間とメディアがもたらす時間とが重なり、複合的な時間軸の姿が新たなフォントスケープとして立ち現れます。
02. Typesetting(タイプセッティング/組版)

ウェブサイトに投稿されたメッセージが、「tFont」となって見えてくる
特設ウェブサイトや専用のアドレスに投稿されたメッセージが、作品「Movable Type」(01)で生成されたフォントによって、次々と表示されます。つまり、ウェブサイトにおける投稿の時間と、会場で更新されるフォントの劣化情報が完全に同期することで、参加者の言葉が姿をあらわすのです。この様子は、ライブ映像として、ウェブサイトでも配信されており、投稿した参加者も、会場での劣化の変容プロセスを見ることができます。会場とウェブサイト、鑑賞者と参加者とのあいだを同期する時間、さらに表現において使用されるメディアがもたらす時間とが重なり、変容し続けるフォント。それは、ネット社会特有の時間のあり方、そして不特定のユーザー間を移行するメッセージの姿ともいえます。
03. California Job Case(カリフォルニア・ジョブ・ケース/組版箱)

オリジナルフォント「tFont」の変容プロセスを一望する
アルファベットと数字(A-Z、0-9)の一覧が表示されたこの作品は、フォントの劣化していくプロセスを一望できるものです。
鑑賞者は、ターンテーブルで再生速度を変化させながら、時間軸が多層に重なり、刻々と変化するフォントの様子を楽しむことができます。「tFont」のフォントサンプルとでもいうような一覧は、33 個の文字が、時間とともに個性を際立たせたフォントへと変容する姿を映し出します。
04. No Flash Photography Allowed
(ノー・フラッシュ・フォトグラフィー・アラウド/フラッシュを使用しない撮影は許可されています)

カメラで撮影することで、初めて見えるメッセージ
点滅する大量の光の粒が映し出されたスクリーン。これは、本展の特設ウェブサイトや専用のアドレスに投稿されたメッセージを、オリジナルフォント「tFont」によって表示したものです。鑑賞者は、この流れる光=アニメーションを、カメラで撮影し、時間の操作を加えることではじめて解読することができます。私たちの視覚には点滅にしか見えない情報は、カメラのもつ肉眼とは異なる露光時間(シャッタースピード)によって文字として可視化され、言葉として浮かび上がります。他者による加工(撮影)=2次創作によって発揮されるクリエイティビティやコミュニケーション。それは、都市を舞台として新しい風景を創出するスケーターカルチャーやストリートセンスにあるオルタナティブな創造性ともいえます。セミトラは、そこから、ウェブデザインにある新しい知覚と速度を読み解っています。
05. LCD/CRT(エルシーディー・シーアールティー)
メディアを通じて、表情を変えるフォントを体感
液晶モニタ(LCD)とブラウン管(CRT)計10台を配置し、「fTime」によるフォントの姿をあらわしたインスタレーション。展覧会場とインターネット経由で更新される「fTime」から、フォント1文字のみを抽出してランダムに切り替えたり、再生速度を変え、劣化のプロセスを表示した映像が、解像度や再現システムの異なるディスプレイに映し出されます。フォントと時間、そしてアウトプットメディアとの多様な関係性が、象徴的に表現されます。
07/08.
本展のシンボル、立体彫刻とネオンサイン

本展のキーワード「T(time)」と「F(font)」の巨大サイン。ホワイエには、LED照明の光が動く「T」と「F」のオブジェ。その光は、ウェブサイトからメッセージが投稿される度に、色彩が変化します。そして、野外の中央公園には立体彫刻と、ベンチとして機能する巨大フォント「T」と「F」が設置されています。建物やYCAMを取り巻く環境に文字が溶け込み、日々の情景とともに変化していくフォントスケープを楽しめます。
12.
メッセージを投稿し、会場の風景を中継する作品ウェブサイト
ウェブサイト http://www.semitraexhibition.com/
会期中は、この特設サイトから、いつでも会場にアクセスすることができます。メッセージを投稿し、フォントとして、どのように変容するのか、中継映像でご覧いただくことができます。
「tFont」は2次元であるフォントに時間軸を加えたものです。
一見でたらめな光の点滅に見える映像は、文字の軌跡を描画しており、シャッタースピードを落としたカメラなどで撮影することによって初めて読むことができます。
このフォントのオリジナルは動的で読めない光の点滅であり、可読を獲得するためには写真を撮るなどの加工が加えられることになります。つまり「tFont」は他者によって加工/変形されることが前提に設計されたフォントです。
そして、この加工/変形によって伝播していくウェブ的な文化に、ウェブクリエイティブの可能性を感じています。
(田中良治/セミトラ)

「tFont」
■関連イベント
注目のトークイベントには、Semitra × 中村勇吾(tha)、阿部洋介(tha)が登場。
・オープニングトーク
9月19日(土)15:00-17:00 会場:ホワイエ 入場無料
出演:Semitra ゲスト:中村勇吾(tha)、阿部洋介(tha)
モデレータ:阿部一直(YCAM)、会田大也(YCAM)
出展作品についてアーティスト自身が語るトークイベント。ゲストには、ウェブデザイン、インターフェースデザインで注目されるデザインスタジオ「tha ltd.」の中村勇吾と阿部洋介両氏をむかえます。
※このほか、関連イベントとしてギャラリーツアーやYCAMオリジナルワークショップを開催予定。
主催:財団法人山口市文化振興財団、文化庁、やまぐち地域文化芸術振興プラン実行委員会
後援:山口市、山口市教育委員会
協賛:カラーキネティクス・ジャパン株式会社
企画制作:山口情報芸術センター[YCAM]
技術協力:YCAM InterLab
キュレータ:阿部一直(YCAM)
文化庁『地域文化芸術振興プラン』プロジェクト
